気(真気)は、呼吸によって取り入れた「天空の気」(空気)と飲食によって取り入れられた「地の気」(水穀の気)が合わさって真気(元気)ができ、生命活動の源となる。
また臓腑に配された気は心気・肺気・肝気・胃気・脾(充)気・腎気とよばれ、その機能活動の推進力となり、
経絡に配された気もそれぞれの働きを協調させ活動的になり五感を充実させる。
心気は舌に通じ五味をわからす。
脾(充)気は口に通じ食べ物の良悪を分別する。
肺気は鼻に通じ五臭をわからす。
腎気は耳に通じ音を聞く。
肝気は目に通じ五色をわからす。
気の名称
分布場所や作用によって名称が異なる。
・飲食物は精に分解され、営気と衛気に 二分される。このうち胸に分布された気を大気(宋気)と呼び、そこで天の気と合わさって真気(元気)と呼ばれる気になる。
・体表にある気を「衛気」、体内にある気を「営気」と呼び、上焦では「宗気」、中焦では「中気」、下焦では「元陰・元陽の気」と呼ぶ。
・生まれながらに親から受け継いだ気を「先天の気」、生後自ら作り出した気を「後天の気」と呼ぶ。
・気の陽分に当たるものを「陽気」、陰分に当たるものを「陰気」と呼ぶ。
これらの気の源はすべて「真気」でありすべての気に共通する。
「血」は
「中焦は気を受けて汁を取り、変化させて赤くする。これを血という」霊枢:決気篇
「営気は津液を分泌し、脈に注がれ、変化して血となる」霊枢:邪客篇
脾は「血」を統括し、肝は「血」を貯蔵し、心は「血」を循環させる。
また 血は「気の作用」によって全身に行き渡る。気が不足(気虚)すると血行が悪くなり、肥っていてもむくんだようになり「体肥満の証」となり、反対に気が充実していても血が不足(血虚)すると、やせて血色が悪くなる。「栄養不足の証」
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